障がいがあってもなくても心は同じ。『ごちゃまぜレク』開催しました!

この記事のタイトルは、レクに参加された方の言葉です。

  • レクを楽しみながら、「世の中には、こんな人がいるんだな」と知ってほしい
  • これまでの価値観を立ち止まって考えるきっかけになってほしい

そんな願いのもと、インクルーシブ教育の実践者との交流を通して、地域の子育てや教育について考える会を開催しました。

目次

こんなイベントでした

【ごちゃまぜレク ~障がいがあってもなくてもいっしょにあそぼっ!~】


日 時:2024年12月1日(日) 13:30-16:00

場 所:緑と語らいの広場 えにあす1階ホール
    (北海道恵庭市緑町2丁目1-1)

参加費:無料 (見守り託児・手話通訳あり)

対 象:未就学児~大人まで

参加者はスタッフ含め57名でした

一般参加者44名(大人36名、子ども8名)、関係者13名 計57名の参加でした。

恵庭市、千歳市、札幌市、砂川市、厚真町など道内広域から、子育て中のご家庭、障がい者に関わる支援者、当事者、関心のある方、恵庭市障がい福祉課・恵庭市教育委員会の職員さん、市議会議員さん、まちづくりに携わる方などが参加されました。
季節柄、体調を崩して欠席した方も9名いました。

図書館など、街なかのポスター、新聞記事、SNSやウェブサイトを見た方、最も多かったのは関係者からお知らせを受けた方でした。

スタッフは、ワーカーズコープの職員、楓香さんとお友達、協力団体の有識者さん達、手話通訳さん、託児の文教大学子ども発達学科の学生さん達で、13名でした。
当日参加された方も、叶わなかった方も含め、多くの方に関わって頂き、この日を迎えることができました。

レクの様子

お笑いライブ

「就学旅行先で、介助者が高齢だった」
「入院あるある」

楓香さんが生活の1コマをお笑いにして伝えてくれました。

初めて聴く参加者の方達は、楓香さんの姿が良く見える位置に席を移動して、耳を傾けていました。

いっしょに時間を過ごすことが、理解し合うことの入り口になりました。

トークセッション

共催団体 NPOくるりんlabo代表の方の進行で、楓香さんの幼少期から現在にいたるまでをスライドで追いました。

目の前の子どもを「一人の人として」関わる

この言葉は、多くの方の心に響いた様子でした。

「どんな風に一人暮らしをしているのか?」の質問には、料理をするときの味の好みや介助者への伝え方などリアルな説明があり、生活一つ一つを乗り越えながら暮らしている様子が伝わってきました。

くらやみで遊んだらどうなる?体感ゲーム

STEP
くらやみ に なる

アイマスクをして、見えない状態になります

STEP
おもちゃ を もらう

見えない状態で、おもちゃを受け取ります。

STEP
じゅんばんに はなす

テーブルごとに、どんなおもちゃを持っているか、「丸くてかたいです」など順番に話します。

STEP
おなじ おもちゃをもっているのはだれ?

だれが同じおもちゃを持っているのかを考え、アイマスクを外して答え合わせをします。

慮る(おもんぱかる)

「他を慮る」とは、相手の気持ちや立場をよくよく考えること、違いを認めあうこと。
ゲームを教えてくれた方から教えて頂いたこの言葉を、私から参加者のみなさんに伝えました。

みんなでトーーク!

  • 地域社会と教育 ~社会の側で、まず知ることから始めよう~
    (北海道文教大学 人間科学部 地域未来学科 吉岡亜希子 教授)
  • 医療ケアをしながら地域生活を送るには?
    (NPOくるりんlabo  代表 中安恭平さん)
  • 就園・就学、どう選んだらいい?
    (どんなに障害が重くても地域の学校へ 事務局長 青野比奈子さん)
  • 働くことを見据えた学校での関わりと過ごし方
    (北海道恵庭南高等学校 定時制 新岡昌幸 先生)
  • 地域で暮らすってどういうことだろう?
    (堀 楓香さん)

関心のあるテーマごとにグループになって、一言ずつ話す時間でした。3種類のカードを用意して、最初の一言を発しやすいように工夫しました。

グループで話した後は、各テーブルの進行役を務められた有識者の方が、挙がった話題について全体に紹介をしてくださいました。

参加者の声

  • 障がいがあろうとなかろうと一人の人間である。あなたはどうしたいの?を選択肢から自分で選択すること、先回りの支援をしてしまいがちなので、メンテナンスする良い機会になりました。堀さんの生き様が自分にとってもモデルになると思いました。
  • 「支援したい」と思った時の行動基準①名乗る②助けは必要か?③してほしくないことはなに?の3つは確実にしていこうと思う。またテーブルの皆さんとのお話が非常に有益であった。今後の私の活動にも大いに参考にさせていただいた。(社会福祉士の方)
  • 普段障がいのある方の話を詳しく具体的に聞くことがないので、いかに自分が偏った考え方や感じ方をしているのかがよくわかるし、そこを考えていたのか!と自分に新しい気付きがありました。そういう人たちの視点も含めて当たり前に考えられるようになりたいです。
  • 久しぶりに皆さんの思いや意見を聞く会に出席しました。自分の考えもまとめる機会になりよかったです。ありがとうございました。
  • 堀さんの声が聞こえるよう子供たちの遊ぶ場所は別室がいいと思いました。
  • 大変良い企画で勉強になりました。お互いの違い、思い、考え方、理解しあう関係、機会はとても大事ですね。

アンケートでは回答者21名のうち19名が「満足」との感想でした。全てのプログラムに「興味深かった」と○をつけてくれた方も多くいらっしゃいました。
次回開催についても、10名から要望が寄せられました。

楓香さん

夏に企画から参加させていただき、数ヶ月かけて準備してきたイベントでした。どうしたらみなさんか楽しめるのか、たくさんのアイデアを出し合いました。

最後にみなさんから、感想を聞くことできて
おひとりおひとりが、私の言葉を咀嚼して吸収していただけたことを感じ、とてもありがとうの気持ちでいっぱいになりました。

私の言葉をどのように受け取って、どのように活かすのか、
それとも心の片隅に置いておくのか。それはみなさんの自由です。

選択はたくさんあること、それを選ぶのは自分であることを忘れないでほしいと思います。

タイトル通り、ごちゃまぜな方々の笑顔がいっぱいあって幸せでした。本当にみなさん、ありがとうございました✨

告知のご協力のお礼

主催のワーカーズコープ恵庭地域福祉事業所の仲間や、共催・協力の市民団体の皆さんが手を尽くして下さり、チラシ2000枚以上配布、ポスター30枚を掲示、教育施設などへのアプリやメール、SNSでの通知を続けた結果、開催1週間前に定員となりました。
ご協力いただいた皆さんに感謝しています。

インクルーシブ教育がテーマの本を、協力団体さんと持ち寄って展示スペースをつくりました。

北海道新聞 恵庭千歳版に掲載いただきました。

北海道新聞 恵庭千歳版 2024年12月10日
北海道新聞 恵庭千歳版 2024年11月15日

おわりに

楓香さん

花束をいただける人生って幸せねとも思いました💕

花束をくれた女の子から「よく頑張ったね」をいただきました!
それが何よりのご褒美になりました🥰

司会の一人として、娘ははじまりの挨拶と、最後に花束を楓香さんに渡す役目をつとめました。

障害のある子を授かり、どうしたら良いかわからなかった過去。
今は、「どんなふうに育っていくんだろう」と楽しんでいる自分がいます。

このレクを通じて、「世の中には色んな人がいる」ことを実感し、生き方がふわっと軽くなる方が一人でもいらっしゃれば嬉しいです。

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