機械編みをオンラインで教えることで、仕事を自給されている、岐阜にお住まいのWさんのところへ、娘と遊びに行きました。
おじいちゃんおばあちゃんの家みたいな、瓦屋根の古いお家に住み、庭で野菜を育てチャボを飼う、遊・暮・働・学(ゆうぼどうがく)を実践する仲間です。
「衣類を手作りしてみたいけれど、素材はどうしたらいいんだろう?」
「手作りしたことがあったけれど、時間もお金もかかるのでやめてしまった。」
こんな風に思っていましたが、服のプチ自給体験をしてみて、お友達と少し暮らしを共有してみて、豊かな時間を過ごすことができました。
服のプチ自給体験
お仕事の部屋には、編み機が5台ほど置かれていて、棚には色んな素材の毛糸が並んでいました。


「こびとのくつや」の物語に入り込んだ気分で、編み方を教わります。


一人娘のKちゃんは、見よう見まねで小物を編めるようになったそうです。

フードとマフラーができました!
初めの設定も、最後の仕上げもWさんにお任せ。
私たち親子は、機械を動かすところを体験させてもらいました。
機械で編むと、フードは300段、マフラーも100段以上、手を左右に動かして、全身を使う作業でした。
娘は、機械の目盛りが一つずつ増えるのを数えるのが楽しくて、
「こんな風にものができあがっていくんだ」
と知ることができて良かったです。
お泊まりで、みんなの素敵なところ発見!
Wさんのおうちに一泊させてもらいました。

機械編みの準備をしている間に、子ども達はアイスクリーム屋さんを完成。
「いらっしゃいませ!」
「何味のアイスがいいですか?」
「ポテトもありますよ」
二人で創造的な遊びが膨らんでいったようです。
初対面でしたが、一緒にご飯を食べて、お風呂に入り、お互いに名前で呼びあう仲に。
Kちゃんはお絵描きが大好きで、空想が豊かな絵が、壁いっぱいに貼ってありました。
娘は、「素直に受け入れるのが上手だね」とほめてもらいました。
おわりに


飲み物を注文すると、プレートが付いてくる「モーニング」
お別れの前に、みんなで食べに行きました。
一級河川沿いに発展したこのあたりの町では、上流から下流に向かい養蚕や織物、染色の産地となっていったそうです。その産業に欠かせなかったのが、喫茶店での打合せで、モーニングの発祥の地となったと、Wさんが教えてくれました。
そんな歴史のある場所で、子育てをしながら、土地に根ざした遊・暮・働・学(ゆうぼどうがく)をされているWさんの活動がとても素敵です。
初めて機械編みで作ったフードとマフラーは…。
旅行からの帰り道、雪の残る北海道で、すごく重宝し、凍えずにすみました。