遊・暮・働・学 仕事の自給講座 Yukiさんの本拠地へ
こちらのブログ『くらしごと』を通して、暮らしそのものを仕事にする。
その具体的なスキルや必要なマインドを、パーマカルチャー研究所 Yukiさんの仕事の自給講座で学んでいます。受講前から心待ちにしていた本拠地へ、家族3人で行ってきました。
パーマカルチャー研究所のブログはこちら↓
https://permaculture-lab.com/
細くなる道路、深まる緑・・・
お店や学校が並ぶ国道から、曲がって一本道へ。家と家の間隔が徐々に広がって、草地にオブジェのようなものが見えたり、神社の鳥居があったり。ポツポツと薪が並んだ家があったり。
くねくね道になり、人の気配がなくなり、緑が深まるにつれてワクワクが高まっていきます。
山奥、空気が違う

細い道もつきあたりに近づいた頃、目的のおうちに到着しました。
車のドアを開けるとひんやりとした風。

涼しい~!
空気がおいしい!
ご家族が出迎えてくれました。
二人のお子さんは、我が家の長男・次男と同年代。連れてきた娘と遊んでくれました。
(我が家の思春期・長男次男は今回ついて来てくれなかったけれど)
家族の距離が近い暮らし
自由に暮らしていいんだ
入った瞬間にカルチャーショックが。



靴を脱ぐところの段差がないっ!
・・・そのことにショックを受ける娘と自分にびっくり。
いつも、娘は立ったまま靴を段差にひっかけて脱ぎ飛ばしているのに、今日は座って靴を脱ぎ、ていねいに揃えています!
お住まいは、食べるところ、料理するところ、寝るところ、さらに玄関、脱衣所、子ども部屋みたいな場所が、一つのつながった空間になっていました。お子さん達も、訪問した私たちも、お話しする距離がぐっと近づきます。
何かするごとに部屋を移動する、物が増えるから片付けやスペースが必要になる。家族も自分のスペースに散ってゆく。最近の我が家の暮らしはそんな感じだったなぁ。
暮らしって自由でシンプルでいいんだ~と、腑に落ちたのでした。
無いところから生み出す豊かさ
大半の物が手作り。食料もエネルギーも自給自足。
でも、全てを外部から切り離すのではなく、冷蔵品はお店で、お仕事はカフェで、お湯は灯油で・・・などと、頼る先をご自分達で自由に選択されていました。



電気を使っているものは何ですか?



照明と、ミシンと、パソコン・スマホ関係と・・・あと何だろう。それくらいかな。
後で、この時の会話を思い出しハッとしたのでした。
あんまりにも家電がないので、こんな質問になったのだけれど、
うちも家電を増やさないように気をつけてはいるけれど。



うちで電気を使っているものをあげるとしたら、キリがない・・・!。
お隣の大家さんとも、暮らしごと繋がって、生活されていました。
お子さんの通学エピソードや、卒業後の道。
自立って、人の手を借りないことだと思われがちだけれど、自給自足は、人とつながりながら生きる道だよね・・・と、心の中で我が家の子育てと照らし合わせていました。
緑色の畑




鹿よけのネットで囲まれた空間に、緑色の畑がありました。
多種多様な作物が、すくすくと育っていました。
畝の両側にまっすぐ生えた草に、大切な役割があるんだそうです。
白くて丸い筒の中には・・・ゴボウです!
草を混ぜ込んだ堆肥場や、生ごみ用コンポストも、出入りや作業のしやすい場所に並んでいました。
森の命、初めて目にした薪が生まれる場所




パーマカルチャー研究所の裏の林で、木を倒して丸太を玉切りにしている場所に足を踏み入れた瞬間。



薪のガイコツだ~!
ショックを受けました。
林で生きていた木を切り倒し、枝葉を落とし、ストーブの幅に合わせて玉切りをし、荷台に載せ、林道を運んでくる。
我が家は毎年春に丸太を買い、薪割りだけをしていました。丸太が運ばれてくる前の段階を誰かが全てやってくれていたことを、今更ながら初めて目にしたのです。
そして、木々を倒した後には、ぽっかり空いた空間と、大量に積まれた枝葉の残骸。
冬の間に得ている暖かさは、森の命、太陽の命を頂いていたんだ~
林を後にしてからも、感心し通しでした。


この車スゴイ!八輪車です。これで傾斜のある林道を進み、玉切りした丸太を運んでいるそうです。
オブジェなのかと思った・・・。
鶏の住まいにお邪魔しました


お住まいの横の小屋では、穏やかな烏骨鶏さん達。私たちが近づいても、騒ぐことなく出迎えてくれました。
優しさと恵みをありがとうございます







どうぞ~^^ ゆっくりしていってください^^
手作りのおやつとフルーツを浮かべたドリンク。炭の石けんとレモンバームの苗と茶葉のお裾分け。
車が見えなくなるまで笑顔で見送って下さったご家族の暖かさと、恵みを受け取った気持ちがしました。
おわりに
質問のアレコレに応えてくださって、ありがとうございます!



Yukiさんは、何でも揃った別荘とか欲しくないんですか?
便利なもの、あると良くないですか?



カフェがあるからいらないかな。
物を持たないってことに生きがいを感じているんですよ。
自給自足は、楽な道ではないけれど、自分たちの手足を動かしてゼロから生み出す中に、豊かさや幸せのタネが眠っている!
そのことが身に染みた一日でした。