糞土師(ふんどし)伊沢正名さん北海道行脚2025 に参加しました
全道9箇所で映画「うんこと死体の復権」上映会、講演会、フィールドワークがあり、8月31日当別町のエコビレッジライフ体験塾の講演会・フィールドワークに、娘を連れて参加しました。

私たちは、命を奪って生きている


私たちは生きるエネルギーを得るために、他の命を奪って生きています。
「食は権利、うんこは責任」と伊沢さんは言います。
51年、1万5千回以上をお外のトイレ生活をする生き方は、命の返し方。
トイレの汚水の行く先を知っていますか?
用が済んだら水に流して、汚泥は焼いて処分します。
伊沢さんの生き方、死んだ後の願いは、地球のエネルギー問題にも深く関わる責任の取り方です。
正直な話、スライドでの講演中、その匂いが会場を充満しているように感じ、倒れそうなほどの衝撃を受けました。
伊沢さんの生き方に影響を受けた仲間が、広がっているそうです。
絵本とおやつタイム


生物の写真家でもある伊沢さん。監修・撮影した絵本や図鑑は、生き物を尊び、小さな動物になって見上げたような目線の、見え方が全く異なる世界の入り口でした。
いかにも、な見た目のおやつ。味はしっかり甘いかりんとう。
とても柔らかいヘチマの葉で包まれています。
葉っぱ選び


お外でトイレをする時に使う葉っぱ。
伊沢さんのコレクションは、いつまでも撫でていたくなるような、柔らかくてきめ細かいものばかり。
普段は、その場にある葉から良さそうなのを選ぶそうです。
生き物が土に還るということ
娘が見ている物は、何だと思いますか?

これは、4日前に天に召されたばかりの、ネズミさんです。網をかけて、カラスやキツネから守っています。
な、なんと、頭蓋骨だけになっていました。土と空気中の微生物だけで、こんなに早く他の生き物のエネルギーになっているのです。

生き物や、排泄物が、あっという間に性質が変わり、土に還り他の命になること。
みんなで取り囲み、掘り起こして、見た目や匂いを確認します。みんな真剣で楽しそう!
おわりに
糞土師(ふんどし)伊沢正名さんは、お外でトイレをする、というたった一つのことを続けた結果、「命の責任の取り方」という真髄に到達し、全国に伝え歩く活動をされています。
「その方がずっと気持ちいいよ。」
楽しくて、心から納得して、多くの人が価値と考えないことをひたすら続けたことが、人を驚かせ、今の時代に注目を集めています。
自分が心から価値あると思うこと。人からの目はどうであれ、あきらめずに、楽しくできることをひたすら続ける姿勢。
障がい児を育て幸せを感じ、ごみ拾いを続けている私にとって、印象深いものでした。