わたしの物語

はじめまして

『くらしごと』ブログ管理人、かーみぃです。
ともに遊ぶ・ともに暮らす・ともに働く・ともに学ぶ。
わたしの物語をお伝えします。

建築家を夢みた私が、ダウン症の娘を授かり、どん底からHappyを見つけるまで

幼い頃から、古いものが好きでした

新しいものよりも古く受け継がれてきたものが好きな幼少期。型にはまりたくなくて「弟の面倒をみて」と言われても、「私のことお姉ちゃんって呼ばないで」と好きなことをしていた子どもでした。

お姉ちゃんだから…って、型にはめられるのはイヤだな~

学生時代には、大量消費が進む世の中に居心地の悪さを感じて、地球に優しい暮らしかたに関心を持ちました。

今さえ、自分さえ良ければ…。そんな社会だったら先がないよ。

卒業後は、建築の道へ

大学で環境工学を専攻し、卒業後は北海道から九州へと移住して空調メーカーや飲食チェーン店で働きました。環境に配慮した家をつくる建築家になりたいと、一級建築士とエネルギー管理士を取得しました。

どこまでできるか試したくて、働きながら夜の学校に通って資格を取りました。

子育てで苦戦し、心身不調で退職

生まれ故郷の北海道に戻り、結婚して子どもが生まれてからは、仕事との両立に苦戦しました。
その頃の私は、こんな風に思っていました。

自立とは、人に頼らないこと。
自分が頑張ればよい。他の人に頼るのは恥ずかしい。

良い母でなければ…
ちゃんと働かないと…

と追い込んで、心身不調におちいり、仕事を辞めることになったのです。

そして授かったダウン症の娘

その後、授かった3人目の子にはダウン症の障がいがありました。

長期入院と心臓の手術、家庭でも鼻から胃にチューブで栄養を送る医療ケアが必要でした。ベビーベッドの横で、ミルクが管をポタポタと落ちるのを、何時間も眺めました。

障がいがあると不幸。人に迷惑をかけてはいけない。

先のないトンネルに入り込んで、キャリアも失われたように感じ、辛い時期でした。

初めて出したSOS

娘の医療ケアに、上の兄弟の学校行事や日々の送迎。長い入院で、母親と離れていた兄弟も不安定な状態で、学校からも「心が荒れています。」と心配の声。これまで当たり前だった生活をこなすのも限界の状態でした。

ある時、高熱を出して、昼間の明るい自宅の部屋で横になりました。すると水たまりができるほどの涙が流れてきました。

自分だけで抱え込んでいたら、この子達を育てるのは無理だ。

「このままでは生活が回らない」と助けを求め、子育て支援団体に兄弟の送迎をお願いしました。
その支援団体の方に、「あなたは大丈夫。SOSを出すことができるのはすごいことだよ」と声をかけられたことが忘れられません。

今は助けてもらうばかりだけど、いずれ自分もだれかを支えることができるかもしれない、と灯りがともった思いでした。

ただ一つ続けられたこと・・・それはごみ拾い

そんな中で続けることができたのは、ごみ拾いでした。子ども達にきれいな海をプレゼントしたい思いで、2020年から300名を超える方と一緒にごみを拾いました。環境問題の学習会を開き、6回で延べ175名の方が参加されました。

虹のように色んな個性を持った人たちが、お互いを認め合う。そう願うたくさんの方と出会いました。
そのご縁で、働く人が出資をして経営にも関わる労働者協同組合に加わることとなり、住んでいる地域の子育て支援に携わっています。

えこにわの発足

2024年3月に『えこにわ』を発足しました。「えこ」と「えにわ」がくっついたら芽が出た!みんなの力で人に・生き物に・地球に優しい社会をつくりたい、と活動しています。
北海道恵庭市の環境展や広報紙で、暮らしの中でできるエコな取り組みについて伝え、2024年度は「まちづくりチャレンジ協働事業」の助成を受けてゼロカーボンアクションの普及啓発を行っています。

えこにわのホームページ
https://eco-niwa.com/

special needs ささえ隊

2023年7月に、同年代の障がい児を育てる家庭を中心に、「special needs ささえ隊」をはじめました。
困っている時は手を差しのべ、ともに支えたい思いをパズルのように組み合わせて、幸せの輪がもっともっと広がってほしい…という思いで、就学についてのお話会や、発達・性教育・防災についての学習会など、障がいのある人もない人も、ともに学んで理解を深める取り組みをしています。

special needs ささえ隊のInstagram↓
https://www.instagram.com/specialneeds.sasaetai/

娘と乗り越えた日々が教えてくれたこと

私が人に頼れるようになり、弱みを強さに変えられたのは、娘と乗り越えてきた日々があるからです。

この子は助けてもらうだけの存在なの?
障がいがあると不幸なの?
自立っていったい何?


こんな疑問にとらわれていたかつての自分に、今では心から言えることがあります。

違いがあるからこそ、人の心を動かし、気づきを与えてくれる存在

自立とは、一人でできることではなくて、人と助け合えること

特別支援学級から、普通学級、そしてともに生きる地域社会へ

娘は小学校へ入学。特別支援学級を勧められましたが、教育委員会に要望を伝え、小学校2年生から普通学級に転籍しました。

この子はいいところがたくさんある。なぜ他の誰かが決めるんだろう?一人でも多くの人と関わって欲しいのに。

今は、毎日、地域の子ども達と同じ教室で過ごしています。人との関係を学んで、理解しあい、育ちあいながら、自分だけのHappyを見つけてほしいです。

道を開くために

私の行くところには、どこにでも娘を一緒に連れていきます。
一人の方が、こんな言葉をかけてくださいました。

Mさん

初めて娘さんに会った時、たんぽぽみたいにかわいいと思いました。
つむちゃんが生まれて、かーみぃは数知れない経験をこうやって光に繋げていったんだと思うと、胸が熱くなりました。
たんぽぽの花が綿毛になって、もっともっと拡がっていくと良いですね。

良いところも悪いところも隠さずに分かち合って、世界に一つだけの花が綿毛になって、拡がっていく…。
それを想像すると、どんな未来が訪れるのかワクワクします。
まだ人生半ばですが、道を開くために今できることを続ける。それがHappyを見つける道です。

自分のそばにある小さな光を見つけましょう。
Happyは今ここにありますよ✤

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